ジャスミン

数日前の事である 白い花が生垣からこぼれるように咲いていた よい匂いを放っていた 蔓性のジャスミンであることが後からわかった ニ 三日して小雨の降る日 同じ場所を通る 馥郁たる匂いは前より強く かなり遠くからでも認識できる 前はもっと近づいたときに匂った記憶がある これはどうしてなのか と考えてみる そうだ 雨降りなど天気が悪いときに 昔式のトイレが におう ことがある 低気圧になっているので 今まで抑えられていた揮発物質(アンモニアなど)が 抑えられる力弱くなることにより 蒸散しやすくなる というのがその説明だ ジャスミンの揮発物質も低気圧により 揮発しやすくなっているのだろうという結論を得た
ところが である 又 ここを通る機会があった 今度は晴れた日であった 太陽がジャスミンに良く当たって白く輝いていた かなり強い香りを放っていた 良い天気のときは 周囲は 高気圧である ジャスミンの揮発物質は押さえつけられて あまり出てこないはずじゃないですか? 私の理論は怪しくなった でもこうも考えました 花に日光が当たり花の温度が上がる すると花の新陳代謝が盛んになり 揮発物質も余計に出る 少しご都合主義の理屈であるが まあこれで もう一人の批判的な私に 勘弁してもらうことにした
 ジャスミンの開花している間はそう長くない 昨日ここを通ったときは 多くの花が茶色になってしぼんでいた