コーヒー2

学校のキャンプサイト野尻湖で毎夏開かれていた 私も引率者の一人として参加していた 昭和27 28年ごろであったとおもう 生徒と湖水で泳いだり 船に乗ったり 夕方には キャンプファイヤーを楽しんだりしていた ある日のこと 遠足と称して湖畔を歩いて 他のキャンプサイトを訪れた 湖畔を半周ばかりしたところに 外人村というのがあった かなり古くからある施設で日本にいる宣教師と家族が夏を過ごすためのものだという 外人さんが選んだところだけあって 遠浅で子供が泳いでも危険がないなど ベストな条件がそろっていた なるほど外人さんは生活をエンジョイすることをよく考えているなー と感心した 
記憶がいまいち はっきりしないのであるが 生徒がベンチでおやつを食べている間 別室がありそこで先生方が集まった
ここで 初めてインスタントコーヒーなるものをはじめて飲んだ ビンに茶色の粉が入っていて ビンにはソリュブルコーヒーとかいてあった 院長のN先生が その粉をコーヒーカップに少しずつ入れてから熱湯を加える ソリュブル(可溶性)にしては その粉はダマなってなかなか溶けなかった 味はそれほどよいといえない しかし面倒な手順を踏まなくてコーヒーが飲めるというのはさすがアメリカ(日本人は戦争に負けてアメリカにコンプレクスがあった)と感心した
それからソリュブルコーヒーはインスタントコーヒーと名を変えて長足の進歩を遂げた そして お湯を注ぐだけで直ちに解けた 
つくり方によって スプレードライ方式 と フリーズドライ方式があるそうで スプレー方式はコーヒーの液を噴霧させて乾燥 フリーズドライは 液を凍結した後 真空乾燥するものである

写真の左はスプレー方式 真ん中はフリーズドライ方式 一般にフリーズドライの方がうまいというが私は同じに感じる 右は砂糖ミルクなどが入ったもっとも手間いらずのもの 味もよく 少し割高だがときどき利用している