伸びるアイスクリーム

エジプトバザールを出た後は もう帰りの飛行機に乗るだけである ところがバスは途中で止まった クルージングの前に 食べるために よったアイスクリーム屋 がしまっていたために 今度は時間的にオープンしているだろうと もう一度立ち寄ったのである ところが店は開いている状態なのに 店の者がいない ガイドがオジサンを探してくると言って駆け出していった 間もなくオジサンが せかせかと どこからか戻ってきた 
オジサンはアイスクリームを入れた大きな器のふたをとり 中身を棒でぐるぐるとかき回した 早く食べたいのに ぐるぐると長いこと かき回している 頃合いを見計らってアイスクリームの大きな塊を棒に付けて 棒を担いで見せた アイスクリームはじわじわと長くのびてきた だらりと地面に垂れるのでないかと心配した 看板にオジサンがアイスクリームを担いでいるポスターが貼ってあったが まったく同じ形になった 
トルコ名物 伸びるアイスクリームである オジサンはアイスクリームを元の器の中に戻して 今度は1人1人にコーンアイスクリームにして 売ってくれた アイスクリームを口にくわえてコーンを口から遠ざけてみると 確かに伸びるのである 面白い しかも なかなか おいしい
どんな材料が入っているのだろう? どうも ぐるぐる捏ねるのは 粘りを増すためらしかった