乱気流

台湾の飛行機が日本上空に近づいたとき 乱気流に突っ込んで シートベルトをしていなかったかなり多くの人が 天井に頭をぶつけるなどして怪我をしたというニュースがあった
乱気流とは 大気中に生じる気流の乱れで これに飛行機が遭遇すると機体が振動したり 持ち上げられたり 下降したりするらしい 急に上昇するときは乗客は強く椅子に押し付けられるだけだが 急に機体が下降したとき 乗客は慣性の法則で取り残されたままなので 頭を天井にぶつけてしまうようなことが起こる
昔はこのようなことを エアポッケトと言っていたと思うがこのごろ聞かなくなった 大気の中にポケットのようにストンと落ちちるところがある と言う意味だろうう
私はこのような事故にはあったことがないが 同じようなことを経験している
もう何十年も前 グランドキャニオンの大きな谷の中を小型の飛行機で飛んだことがあった飛行機の窓から カメラを構えて周囲の景色を撮ろうしたときのこと 飛行機が急に降下したのだ 私のカメラはアサヒペンタックス1眼レフでかなりずっしりとしたものだったので飛行機の降下についてゆけず とり残された 結果は私の顔にガツンとぶつかった 幸い怪我までに至らなかったが かなり痛かった
小型の飛行機はジャンボジェットなどでは味わえない これぞ飛行機に乗ったと言う感じのする飛行機で 時々前に見えている水平線が斜めになる 飛行機が方向を変えるとき機体を斜めにするためである 我々は自分中心に見ているので 本当に地平線のほうが斜めに動いたように見て面白い
グランドキャニオンは実に大きな谷で これだけの地形をコロラド川がこつこつとわずかずつ削って このような巨大の谷を形成したかと思うと その気の遠くなるような年月の長さを思はずにはいられない