行く年雑感

今年は戦後70年ということで 特に太平洋戦争についての記録報道が多かった テレビ画面の下に出る視聴者のコメントに どうも夏になるとテレビが 戦争の報道ばかりするのでうんざりというのがあった たしかに広島 長崎への原爆投下 8月15日の終戦の日 夏に集中している 特にNHKアーカイブを駆使して 大量の戦時中 そして戦後の日本のたどってきた映像を見せてくれた これを同時代に生きて経験してきた私には そうだったのかと辛くもあり 懐かしくもあったが 経験のない人には上に述べたコメントもあるだろうと理解できる これらの報道にはまだ生き証人がいる 戦艦大和の生き残り 特攻隊で出撃直前に終戦が決定して生き残った人 シベリアで過酷な労働を強いられてかろうじて生きて帰ってきた人 などなどである みな私と年齢が似ていた または少し上 91歳92歳のどの年齢が多かった 裏証言をとるためにアメリカ兵の生き残りなどインタービューを受けていたが これも90歳を超えている人が多かった 私の印象として 足腰は衰えてよぼよぼした人が多かったが 言うことは 言語不明瞭のものもあるとはいえ しっかりして 自分の意見を述べていた このことは私を元気づけた 肉体的に衰えてもそれなりの生活を続けることの可能性をみたからであった 
今年は2人の友人の家族から忌中のはがきを受け取った 散る桜 残る桜も散る桜 という良寛の句を思い出さざるを得ない とはいえ 来年の今頃もこのようにして拙文をかけたらなー と思っています