うんざりだ

少し前 イスラエルの元高官が 毎年行われる 広島 長崎での原爆の犠牲者を追悼する平和記念式典に対して 独りよがりの追悼式典は もう うんざり だ 原爆投下を受けたのは日本の帝国主義の結果である というコメントを出した 当然問題になり イスラエルのネタニヤフ首相は あの高官の発言はイスラエルの主張とは相反するものであると声明を出した 
しかし私は この うんざりだ というコメントを受けた時 いきなり虚を突かれた思いがした なるほど いいことだと思ってやっていることに 反対の見かたがあることを知らされたのだ
日本でやっている原爆式典は 犠牲者の鎮魂と もう2度と悲惨な核戦争の阻止の願いがある  2度も原爆を投下したアメリカへの 恨みつらみ を言っているのではないと思う 
聞くところによると原爆は最初 ドイツに落とす計画だった ドイツが早めに降伏したので落とす理由がなくなり まだ戦いが続いている日本に落とした つまり日本が原爆投下の効果の実験場となった 結果は想像を絶する悲惨なものになった その点は恨めしくないといえば嘘になる とにかく原爆だけは やめよう という日本からのメッセージでもある
イスラエルの高官は 記念式典で日本が戦争の犠牲者であることを強調しているように受け取った そして加害者ということにあまり触れていないことを指摘したのだと思う
高官の発言は不愉快であったが なぜそのような発言があったかを謙虚に考ええことも必要と思う