野田政権(2)

今まで増税の提案はなかったわけではない このような提案をすると決まって出されるのが 増税する前に もっとやるべきことがあるだろう という反論である
なるほど 無駄を省き 制度の効率化などいろいろあると思う しかし このようなことを実現するには 無駄を洗い出したり 調査したり  時間がかかる そしてそれが実行されたとしても 膨大な国家予算を補うだけの額に足りないのではないかと思われる だから私は “そんなことをやる前に やるべきことがあるだろう”という言葉が嫌いである ただ だらだらと 引き延ばしに使われているような気がするからである 
もう1つ良く出る反対意見に1つは いまは不景気の時代で このような経済状態が悪いときに増税すれば 風邪を引いている国民に水をかけるようなもので 肺炎を起こして重病化してしまう もっと景気の回復を待ってからやるべきである しかし長い間 景気の回復はなかった そし延ばしに延ばしてきたとき 東日本大震災が起こった 先の理論で言うと もう増税の機会は皆無になってしまったといえる けれども震災復興には膨大な資金が絶対に必要である だから それでも 何とかしなければならないのだ 
世界では やるべきことを先のばしにしてやらないで その場しのぎのことでやり過ごす 因循姑息というか モラトリアム状態の政治形態を日本化現象という単語まで出来たそうである たとえば アメリカも いまや日本化の状態であるなどである
最悪の状態に陥ってからの増税 だから今度の増税は復興増税と名がついている 実願するかしないかは 野田政権の手腕にかかっている 増税案では絶対に選挙に勝てないという前例を打ち破れるかどうか