想定外

原発事故に関して 盛んに想定外という言葉が使われた これを考えて見ると 原発の設計のとき マグニチュード8.5ぐらいの地震が起こり10メートルぐらいの高さの津波まで耐えるように設計されていたとする ここまでは想定していたことになる
ところがマグニチュード9 15メートルの津波に襲われた これが想定外という言葉の根拠なのだろう この想定外という言葉の含蓄する意味には 想定していた津波が襲ってきて 原発の機能が失われたのなら これは人災と考えて当然であるが 想定外の地震津波に遭遇した これは人災と言うより天災と言う性質が高いのではないかという事を暗に言っていることを示している
しかし この弁明に対して そもそも マグニチュード9を想定できなかったこと 15メートルの津波を想定できなかったことが 人災ではないかと反駁される
さらに この地震列島と言われている日本に原子炉を導入した国の政策が人災だと言うことに発展する
福島原発事故前は 地球温暖化問題で 温暖化ガスを出さない原発が見直されて アメリカ 中国 などで大規模に原発の数を増やすことになっていた また発展途上国も電力の使用が増えて 日本は フランスなどと競って日本製の原発の売り込みに躍起になっていた このような世界の趨勢にも こじつけと言われてしまいそうだが いくらかは責任があることになるだろう