水素爆発


地震に関して個人的な体験談があるのですがそれは後回しにして 原子炉の事故は いまや 病がだんだん重くなり 技師たちの懸命な看病にもかかわらず 危篤状態に陥りそうです
カメさんたちから 優しく解説をとの話がありましたので 私の理解と想像した範囲でお話したいともいます 昔 投入型湯沸かし器というのがあり秋葉原で安く売っていました ニクロム線を水の中に投入して1人分のお湯を沸かして コーヒーやお茶を飲むものでした ひどく単純なものでしたが安直なのでよく使っていました 乱暴なたとえですが 沸騰水型原子炉とはこのようなものです ニクロム線の変わり 核燃料を 外被にZr(ジルコニウム)合金の棒状の炉心を水の中に入れて核燃料の発熱により発生する水蒸気をタービン(1種の風車)に送り その回転により発電機を回して電気を得るものです
1号機と3号機の水素爆発ですが 炉心はいつも水の中に居なければいけないのに 水位が下がり炉心が水の上に出てしまい その部分は冷やされないので温度が上り 外被のZrも高温になり 水と反応しやすくなり 私の想像では 次の反応がこっったのではないかと考えています
Zr + 2H2O = ZrO2 + 2H2 つまりZrが水から強制的に酸素を奪い 自分は酸化ジルコニウムになる この出てきた水素H2が漏れて(水素は分子が小さいので漏れやすい)天井に蓄積して 空気中の酸素と化合して爆発を起こした これが1号機と3号機の水素爆発でした この場合は放射物質による爆発でないのでよかったのですが今度の2号機は深刻です 速く何とかしてほしいものです
(PS)酸化ジルコニウムですが ダイヤモンドのようにキラキラと綺麗で透明なので 模造ダイヤなど呼ばれていて 指輪などに使われます