誕生日

子供のころは誕生日を祝ってくれた 赤飯に 私の好きなトンカツ これは母がヘットで揚げたものである それに飲み物としてサイダーが出た だから誕生日をよく実感できた しかし 戦争が始まり 物資が足りなくなり このようなフルコースは不可能になった 私も長じて 少年期を過ぎ去ろうとしていた 誕生日はだんだんと軽いものに変わっていった 成人してしまうと誕生日を祝う風習は自然消滅のようになっていた
ところが今年は4回も誕生日を祝っていただいた 1回目は教会に出席した後の昼食会のとき 教会員の方がハッピーバースデーとチョコレートで書かれた デコレーションケーキを用意してくださった 嬉しいやら 恥ずかしいやら ハッピーバースデー ツーユーの歌を歌うのに ハッピーバースデー ツーミーと歌うのか ツーユーと歌うのか迷ったが合唱なのでツーユーと歌った
2回目は 近所のスーパーに行ったとき カウンターで支払いをするとき おめでとうございます これは誕生日のプレゼントです と500円のカードをくれた スーパーのコンピューターシステムに登録されているのだ
3回目は パソコンを起動してメールをみてみると 誕生日おめでとうございます とでてきた プロバイダーの nifty からであった nifty のシステムが自動的に発送したものであろう でも ほのかに嬉しい
4回目は 教会のN牧師に勧められて 青山学院で開催しているキリスト教の公開研究会に出席した 帰りはN牧師と若い教会員の1人と それに女学院に講師として1時勤めていたH氏であった 帰りは ざるそば と てんぷらセット で小宴会のようになった これは 先生の誕生日のお祝いでもあるので ここは我々がと H氏とN牧師 結局 甘受することにしたが 申し訳ない思いであった
5回目は家内が 何かおいしいものでも食べに行きましょうといってくれたが もう忘れているらしいので これは ノーカウント