カイドウ


少し前に 緑道公園に並行する民家に咲いていた カイドウまたはハナカイドウというらしい サクラに似ているのは 同じバラ科の木だからである ただしサクラのように大きくならない 中低木に属する ソメイヨシノよりピンクが濃いきれいな花である 玄宗皇帝が楊貴妃をこの花にたとえたので 美人を連想する花として有名で 中国でもっとも好まれている花の1つであるという
私見であるが 昔は 一般人と美人との格差が 今より大きかったのではなかったのかと思う 楊貴妃のような人は あらゆる美しくなる化粧をして あらゆる美しい衣装を身に纏うが 一般人はそんな余裕があるはずがなく これは経済格差とも連動している
だから美人を見たときの驚きは大きく チンギョ ラクガン ヘイゲツ シュウカ(沈魚 落雁 閉月 恥花)などと言う つまり その美人をみると 魚は恥じて水の底に沈み 飛んでいる雁は空から落ち 月は顔を閉ざし 花も恥じてしまう なんという凄い表現であろう 中国人は大げさな表現を好むという がさすがである
でも この表現はかなり古く 知っている人は今では少ないのではないかと思う
現在は 美人女優などといわれる人と 一般人の格差はそれほどでないと思う 渋谷などを歩いていると きれいと思われる人がかなり多いのに気がつくのである