伊能忠敬

kutuzawa2010-03-18

富岡八幡宮の境内に 伊能忠敬銅像が立っていた どのような縁があるのだろう 調べてみると 伊能忠敬門前仲町に住まいがあり かれが地図作成のための踏査に出かけるときは 必ず この八幡宮に無事を祈願してお参りをしていたという 銅像は平成13年のもので ごく最近に立てられたものであった 
彼の作った地図は伊能図といわれて きわめて正確で 現代の日本地図と比べても ほとんど同じという 50歳を過ぎてからの活動であることを考慮すると 驚異の頭脳と身体能力の持ち主であったことが窺える
当時 伊能図のような正確な地図は機密文書で 幕府は海外に流出するのを恐れていた ところが ドイツ人医師シーボルトが この地図の縮小版を持ち出そうとして発覚 シーボルトは国外追放 関係した日本の役人が多数捕らえられた 世に言う シーボルト事件である
シーボルトは医師として働くかたわら 西洋医術 文化を日本に紹介 その他日本の動植物を研究するなど日本に貢献するところが大変大きい 彼がスパイ目的で地図を持ち出そうとしたという説があるが 私は 彼が日本研究の一環として地図も必要だったのではないかと思いたい