ロボット談義

待ち合わせた時間が来たので 外に出た パーキング場に来て見ると Kめ先生がすでに待っていた これからは 一路帰るだけである
思えば 次から次と いろんなことを体験した 長い 一日であった 帰ってみると
元部長のK先生がこの日から参加されていた しばし キャビンの中でお話しが出来た
夕食にはまだ時間があった 聖書の先生で 今は副院長のA先生と冷たいドリンクを飲みながら お話をする 『先生は 今日 満足されたそうですね 私は普段忙しすぎる生活なので グーダラ コースを選んで のんびりとしました』とA先生 さぞかし普段は大変なのであろうと同情する
先生とのお話の中で 『いまや急激に知的なロボットが造られていますが 将来………. 』ここまで聞いたときに 私は先生に質問の内容がわかったような気がした 『ロボットは自己意識を持つようになるだろうか と言う質問ですか? 』
あれ どうして 質問がわかったのですかとA先生 これはロボットが出来たときから 続いている有名な疑問なのでそう感じたのである
鉄腕アトムは 時々涙を流している これを見る限り ロボットも喜怒哀楽の心をもち 怒ったり悲しんだりするという設定である
と言う事は 金属で出来た体を持ち ICチップの頭脳をもつ未来ロボットは心を持つということか
しかし 人間の自己意識とはなになのか まだ本当にわかっていない 
ある刺激に対して 反応するロボットはすでに出来ている しかしロボットの心がそうしているのでなく 反応するようにプログラムされているだけである
いま仮に 心を持つロボットが出来たとしよう このロボットの心は永遠に続くことが出来る 人間は寿命があるので一つの心や意識が 死によって挫折するが ロボットはエネルギーを与えれば永遠の心が続く 人類の夢 不老不死の心が 心を持つロボットにより実現される 『では 先生の意見はどうなのですか』とA先生 『わたくしはわかりません しかしあえて言うなら 否定的です でも 人類は駄目だという証明でもない限り この問題に向かってゆくでしょう』