言問団子

いつでも会を計画してくれるのは 城西大学の教授だったk氏である 彼の計画によって 上野を ほどほどにして 墨田公園に行く事にする 墨田のさくらは前に雨で見送ったので今度見る事にしたのだ 有名な言問団子を途中で食べようと言うわけで 東武電車で曳船まで行き 墨田のほとりに向かったが 歩いてもなかなか現れない 人のいいk氏は どうも研究不足でしたと謝ったが おかげでいい運動になったのである 団子は言問橋の近所と思っていたが桜橋の近所だった 上品の感じの三色の綺麗な団子である うまい 酒好きなH氏も団子を食べていた 彼は甘いものなど食えるかなどと 言っていたのであるが 年をとり酒量が減るにつれて 好みが違ってきたらしい 反対に私はアルコール類が少し飲めるようになった さくら咲く隅田の堤をだらだらと歩いて うんちビルの愛称で知られている アサヒビールの階下で 生ビールを飲む 出来立てのビールの味という感じでうまかった
その後 この年代人の懐かしの味 神谷バー電気ブランを飲みにゆく 私には電気ブランは強すぎる ハチ葡萄酒と言うのも懐かしいワインの名であるから それを頼んだ K氏の計画では その後 尾張屋 の天ぷらそばで締めくくるつもり であったが 酒の肴を食べ過ぎてもう十分と言うわけで 天ぷらそばは 次回のお楽しみと言う事になった  

店の看板 名にしおば いざ言問わん都鳥 わが思う人は ありやなしやと 在原業平の歌が書いてあり 由来を告げている
大抵 団子は串に刺してあるのが普通であるが 串は無い 楊枝で食べる
向島の芸者さんが茶店を出していた カメラを向けると ポーズをとってくれた