ウメ


公園の桜並木に交じって梅の木が一本ある 白梅でかなり前から咲いている 桜に較べると 花の数では少ないが (花の数)×(咲いている日数)を較べた場合 かなり桜と競合できるのではないかと思ったりした
平安の昔などは 花見と言うと梅であったことを聴いたことがある 
6月ごろここを通ったとき 青黄色の梅の実が落ちていた 梅であるから実がなるのは当然である 私が子供のころ 青い梅は毒があるので 絶対に食べてはいけませんと 親や 先生から教わったものだった 近頃 あまりそんな事を言わなくなった なぜだろう 調べてみると 毒のあるのは梅の実の種の部分で それもかなりの量 食べないと毒にならないと言う事であった 
昔は青い梅は毒があると一概に信じられていたのだ 子供のころ読んだ 幼年倶楽部に 笑い話 が載っていた
はやらない医者の奥さん 『あなた 子供たちが庭の梅の実を拾って食べていますよ 注意しましょうか?』
はやらない医者 『放っておきなさい 今に 大切なお客さんになるから』
ブラックジョークである いまだに覚えていると言う事は 子供心にも ひどい話だと思ったのだろう