ハナタバコ

散歩の途中に 今 流行の サフィニアのような花が咲いていた 最初 サフィニアと思っていたが どうも様子が違う なんだろうと思って図鑑などを調べてみたがわからない
ところがある日 花屋で同じものを見つけた 花タバコという花らしい 名前がわかったので 辞書などで調べると ニコチアナともいい ナス科の植物 ニコチアナ というのはタバコのニコチンと同じ語源だろう タバコの専売制度の為 栽培が禁止されていたが専売制度の改正で OKになったそうだ 
山形県ではタバコの栽培農家があった 大きな背の高い植物で 子供の私よりずっと背が高く 葉も巨大だった 葉を収穫して天日で乾燥させる そのころになると タバコの葉を縄に刺したものが 乾燥のために たくさん ぶら下がっていた 友達が 葉は役所の人が数えていて 農家で 無断で使うと 罪になると教えてくれた
しかし 農家の老人たちは タバコの葉を縄から もぎ取り 手で揉んで 粉々にして キセルにつめてうまそうに吸っていた
花タバコは タバコに比べればきわめて小さい こんなものまで管理されていたということは 専売制度が たいへん強力なものであったことが窺える