マタナ

昨日 “葉桜に 来年 又な と話しかけ” と情緒的な句を作ったのは 少しわけがある
その昔 野尻のキャンプに参加していたときのことである M先生という美術科の先生も一緒に参加していた 彼は運動が得意で 水泳を始めとして いろいろと生徒の指導ができる有能なリーダーとしての 役目を持っていた
記憶がはっきりしなのであるが 彼が仕事の合間に 釣りをした 野尻湖は 目を凝らして見ると たくさんの小魚が泳いでいるのを観察できる 簡単な釣り糸をたれれば 魚を釣ることができたのだ  獲物はバケツの中で泳いでいる 小魚をはじめとして えびなどもいる しばらく釣りをした後 最後に バケツの水ごと 魚を湖水に返して いった
マーターナー 
これはほんとに 小さなエピソードに過ぎない でも このマタナという言葉が 妙に心に残った 彼のやさしさがわかるような気がしたのだ
それ以来 私も 何か物であっても 人であっても 離れるとき 小声でマタナと独り言をいうのが癖になっている