時差

太陽がいつまでも高いのである これは西へ行く飛行機に乗ると 飛行機が沈む太陽を追っかけるように飛行するために起こる もちろん太陽のほうが速いので いずれ 日暮れを迎えるが それまでかなりの余計な時間がかかってくる 私は時間を日本時間に合わせてある そしてインスタンブールに着く前に時計を6時間おくらせて トルコ時間にするのであるが 厳密なことをいえば その途中の時間はどうなのだろう 日本時間なのかトルコ時間なのか 実は 日本の経度が東経135度 トルコが30度で 飛行機が進み15度若い経度に来たとき ごとに1時間 遅らせるべきなのだ これが太陽を主体と考えた実際的な時間であり 経度差は 135度−30度=105度 なので105度÷15度=7 つまり7回遅らせると丁度トルコに着くことになる トルコは夏時間なので1時間はやめる必要があるが このようなことは理論的には納得しても どうも不思議な気がする
日は高いのであるが フライト アテンダントが来て どんどん窓を閉めてしまった 人工的に夜の状態をつくったのだ これはありがた迷惑だと思った まだ眠くない 夜だ さあ 寝ろと言ったところで 寝られたものではない 暗いのに寝られないのは はなはだ退屈なのだ 機内のテレビはアメリカ映画を映していたが 遠いので字幕がよく見えない 仕方がないので 個人灯を点けて 機内でもらった読売新聞をもう1度読み直した
(参考)太陽は24時間で1回転360度まわるので 360度÷24=15度 1時間に15度回ることになる これは15度経度が違うと1時間の時間差があることになる