アベリア

この花と始めてあったのは 渋谷の宮下公園であった 何でこの公園に行ったのか 思い出せないが ベンチに腰掛けていてぼんやりしていると 誰か撒いたのだろう パンくずのようなものに鳩がむらがっていた 突然大きなカラスが舞い降りてきて 鳩を蹴散らかして パンくずを独占して食べ始めた カラスの強さを見せつけられた
ベンチから立ち上がり あたりを見渡すと 周囲に この花がいっぱい咲いていた
もう何年も前 代官山から下北沢に移り住んだ 下北沢の家には猫の額ほどの庭があった 強くて花持ちがいいというので 植えてもらったのがこの花だった 長い間 なぜか 花の名前を ガーデニアと覚えていた しかしガーデニアとはクチナシのことだった
実際の名は アベリア(和名ハナツクバネウツギ) というらしい アベリアは生命力旺盛で小さな庭は身動きができないくらいアベリアが繁茂した それで現在は背の低いツツジなどが植わっている 
写真は近所の家のアベリアである 低い塀の上からはみ出している アベリアは1つ1つの花を観賞するのではなく 群体で観賞するものと思えた