ばら

散歩しているとき 目に付くのはやはり花である いろいろな花がいっせいに咲き出した 特に薔薇が目を引く 花の王様といわれているだけあって美しい
昔 妹が 吉屋信子の小説の 1節を口ずさんでいたことを思い出す あわれ あわれ ソウビ(薔薇)の花にも似て....................
このフレーズはかなり有名だったらしく 私の勤めていた学校の国語の先生からも 聞くことができた あわれ あわれ ソウビの花にも似て.................
美文だ しかし妹は なんと言う小説を読んでいたのか? 
吉屋信子 少女小説 の2つをキーワードにしてネットを調べると リストが出てきた 鞠子 これだ エルザという異人館のフランス女性に拾われ育てられた孤児 鞠子が エルザが本国に帰った後 大変な苦労をするが 最後にエルザと再会を果たす エンディングは  そして その母の名はエルザという 文で終わっていた 
鞠子はエルザの養女になったのだった その母の名をエルザという の1節も妹が口ずさんでいたので覚えがあるのである 口ずさむくらいだから妹にもよっぽど印象的だったのだろう
この話はおそらく 当時の少女倶楽部に連載されていたものだったろう 我が家には少年倶楽部と少女倶楽部があった 読み物が少なかったので両方とも読んだ
少女倶楽部で覚えているのは 倉金良行の どりちゃんばんざい どりちゃんという女の子 と おセンチねいさん といわれている姉との漫画  作者は忘れたが 窓野雪夫さん
という漫画などである 時を同じくして 少年倶楽部には 冒険だん吉 があった