竹の花

もと私の教え子でもあり 今は牧師夫人になっている方が 珍しいものを持ってきましたという 竹の花であった 彼女は 竹はイネ科の植物だから花は稲にいているでしょ そうですね と私(田舎に十分いたのに稲の花をよく観察したことがなかったのだ)
とにかく60年に一度咲くか咲か 咲かないかという珍しいものなので 押し頂いて大切にしまっておいた 写真を撮るため出してみると 少し しおれて緑が薄くなっていた
竹は地下茎をはびこらせて それからタケノコをだして増えるので種は必要ない つまり単性生殖なのだ ところが竹が枯れるときは 子孫を残すために花をつけて実をもうける
だから花をつけた竹は枯れてしまうという 今度彼女にあったときに竹はどうなったか聞いてみたいと思う
竹がイネ科だとすると竹は草なのか 草にしては幹が堅すぎるし 寿命が長すぎるではないか 本を調べると 竹は 木と草の両方の性質を兼ね備えている珍しいもの とある
このような中間的なものは動物にもある オーストラリアに住むカモノハシは哺乳類なのだが卵生なのだ そして鳥のようなクチバシを待っている 鳥と獣の中間的存在といえる


(付記1)
竹が花をつけることについて 話し合ったのであるが 単性生殖だけでは変化ができないので そのため有性生殖をするのではないか? でも60年ぶりに咲くハナは周囲がはみなクローンなのだからクローンのハナが咲く クローンのハナ同士では変化は現れない 本文の理論に軍配が上がると思う
(付記2)
前日に書いたソメイヨシノが不稔であるため たまに 伸びた地下の根から新芽を出すことがあるそうである