俳句

kutuzawa2005-04-09

満開の桜の下を通る ふと見ると道の傍らに タンポポが2輪咲いていた
桜とタンポポこのことが昔のことを思い出した
かなり前 定年になってまもなく 暇になった かつての同僚だった知人が 電通大電気通信大学)で教授をしている 彼女はレーザーの実験研究をしていた 私はボランティアーでこの実験を手伝うことにした
電通大は調布にあった キャンパスは広く 桜がところどころに植えてあった その中で大きな枝垂桜があった 少し濃い目のピンクの花をつけて実に圧巻であった
実験棟の前は芝生になっていて 数株のタンポポが芝生にまじって咲いていた その芝生の中に桜が1本立っていた そしてその花がハラハラとタンポポの上にも落ちていた
なんと 静かな美しい情景と思い 俳句ができなきかと思った 素人の作る俳句は情景などのセッティングができても なかなか五七五のなかに収まりにくい あれもこれもといれると入りきれないし字余りになる なんだ俳句を作るというのは 型の中に言葉を当てはめてゆく技術なのか 言わば 言葉のジクソウパズルなのかと思ってしまう
それでも散々考えて できた句は
  タンポポが 花びらを受けて 散る桜
私としては まあまあ と思っていたが 友人のH氏は駄句と評した 理由を聞くと単なる
風景描写になっている というのである