有名人

毎日通る道の途中に　ナベオサミ　の家がある　表札に　渡邊修三　とある　これはワタナベ姓の人がにつける　ナベツネ　とか　ナベサダ　などと同じことでつけた芸名であろう
犬が２匹いて　よく狭い四角な隙間から顔をお出している　隙間はほかにもあるのにいつも同じ隙間から窮屈そうに２匹が顔を付け合ってのぞいている　そしてその下を通る他の犬にほえている　夏など半ズボン姿のナベオサミが犬を連れて散歩しているのをよく見かける
だいぶ前の話だが彼主演のミステリードラマを見た　題はたしか　チョコレートゲーム　高校での私設馬券売り（のみ行為）を扱った話で　最初は勝ったものにチョコレートを景品に出していたが　エスカレートしてお金を出すことに発展する　これ以上のすじは忘れてしまったが　やがて金銭関係が紛糾して殺人事件が起こり　ナベオサミが扮する　ある生徒の父親が真犯人として挙げられる　彼は最後に言う　俺はこの子の父親だ　このこのためなら何でもやる　この言葉はかなりジーンと来るものがあった
それからしばらく経過して　ナベオサミは本当に事件に巻き込まれてしまう　裏口入学事件だった　彼は巨額のお金を使い息子をある大学に入れようと画策したのだった　テレビで大きく取り上げられたので　ご存知と思いますが　彼はかなり荒唐無稽の理由などをいい毎日のように放送された　ついには全面的に真相を語るしかなかった　この事件から彼のテレビに出ることがしばらく頓挫した
私は　この事件のはじめに　彼の扮するミステリドラマをすぐ思い出した　俺はこの子の父親だ　この子のためなら何でもやる　私の想像だが　彼はドラマの父親に共感してしまったのではないか　その後息子は　ナベヤカン　として芸能界にデビューした　めでたしめでたしと　いいたい