翁長さん

シェークスピアの戯曲にヴェニスの商人がある 詳しい筋書きは忘れたが アントニオと言う男が シャイロックと言う高利貸しから金を借りる もし借金が返さない場合は アントニオは自分肉1ポンドをシャイロックに与えなければならにと言うおぞましい契約であった アントニオはお金を返す自信があったので安易な契約を結んだのである ところがこれが事実になった お金を返すことができなくなってしまったのだ
その圧巻は シャイロックは契約とばかりにアントニオの肉を切り取ることににたったが 才媛の ポーシャが弁護に立ち 契約には肉1ポンドとあるが血液については契約になく 切り取った時1滴の血液でも出たら契約違反であると論破した
さすがのシャイロックもこれにはなすすべものなく敗れるのである
だが これを現代の法律に合わせると 肉を切り取るということは付随的に血が流れることは避けられない このような時は肉を切り取ることに対して血が出るのは必然であり 必然であるものはその契約に含まれているものである
だからポーシャは現代の法廷では勝つことができなかったのだ
沖縄の翁長知事が普天間辺野古への移転に関して 工事の途中で サンゴ礁を傷つけるので全面的に工事の停止を命じた しかし辺野古の海はもともとサンゴ礁のある海である だからサンゴ礁を全く無傷の状態で滑走路を造ることは不可能である 翁長さんがサンゴ礁を理由に挙げたことは 理由に無理がある 其れより 何が何でも沖縄にこれ以上の米軍施設は入らないのでやめてくれといった方が素直である
沖縄県民と政府との対立は 下手をすると第二の成田闘争になる可能性がある憂慮すべき問題である
NHKによると明るいニュースもある 沖縄の経済が年々上向きで 那覇空港は人があふれていて今や世界のハブ空港になりつつあるという
それだからというわけではにが なんとか妥協点を見出して うまく収まってほしいものである