春(水仙)

NHKの平清盛をみている 歴史の保元 平治の乱は人物が輻輳していてよくわからないというのが先入観であった 案の定 朝廷間の葛藤 藤原家同士の争い 平家 源氏の間で起こる覇権争いなどが入り乱れて 登場人物が多く よく見ていないと いや よく見といても複雑でわかりにくい
佐藤教清(後の西行)が待賢門院璋子(鳥羽上皇の后)に あなたの今の不幸な状態からお救いしたいと申し出るが 璋子は 鳥羽上皇との思い出の花 水仙 を周囲の菊の花の間から探し出す 佐藤教清は 璋子の鳥羽帝にたいする愛に深さを知り 失恋して出家してしまう
鳥羽帝と璋子の夫婦仲はつめたい風が吹いていた というのは上皇の子である崇徳天皇が実は祖父の白川法王の子であるといわれていたからである これは 山崎豊子の 華麗なる家族で銀行の頭取 万俵大介が 自分の子 鉄平を 父 敬介の子ではないかと悩むのと似ている 
やがて 璋子は重い病となり 鳥羽帝は狂ったように 璋子の好きだった水仙の花をさがす あれほど璋子につめたかった鳥羽帝が 璋子 璋子と狂るったようになってしまうのは 少し分からないところでもある 水仙は鳥羽帝と璋子を繋ぐキーワードのようにつかわれている
写真は緑道公園の水仙