大相撲危機

数学に 大数の法則 と言うのがある 例を挙げて説明すると サイコロで1の目が出る確率は6回なげて1回の割合 6回だけ投げただけでは 出ないとき 2回も出るときといろいろだが 投げる回数を多くすると割合は1/6に近くなる 投げる回数を多くすればするほど 正確になると言う法則である
今 相撲界は八百長問題で大揺れである 双葉山以来の相撲フアンの私としては きわめて心配である 昔から 同部屋の相撲同士は取り組みがない これは 同部屋同士だと 同情相撲 遠慮相撲 などなど 八百長相撲が多くなるのを防ぐためであろう
他部屋同士でも 出稽古とか地方巡業などで知り合いになり仲良くなってしまえば 同部屋相撲と似たものになることは容易に推察できる 私も数ある相撲のうち八百長があることは薄々知っていたといってよい 私だけでなく多くの人がそう感じていたと思う それなのに相撲を支持してきたのは 大数の法則的に 勝敗を数多くやっていれば 強い相撲はやはり強いし 弱い相撲は弱いことを 示すことになるのではないか つまり短期間では異常な凸凹があっても 長い目で見れば実力の世界の通りになると言うのが私の理論である 
勝ち星を買うことはフアンへの裏切りであるという 勝ち星を金で買っても それを何回も買うことは 経済的に不可能だろう そのような相撲は 最後は凋落してゆくだろう だから 八百長をやっても 長い目で見れば とどのつまり 強い弱いに 結局のところ影響は少ないと思う といっても八百長を肯定しているわけではない しかし 相撲同士は皆知り合いと言ってよい 完全に八百長を排除するのは今後も大変だろう 私はこれらの条件をある程度容認して 相撲フアンを続けたいと考えている