百済5(転倒)

道は 急なところはなかったが 上がったり下がったり 足元は石が敷いてあったが これが不揃いで 実に 歩きにくい 何とか 後ろの方から皆についてゆく 事故はこのとき起こった 斜めになった石を踏んだのである とたんに 足首が がくりと斜めに曲がり 体のバランスが崩れた 立て直す間もなく どうとばかり 横方向に倒れた 周囲のものが あっと声を上げた 恥ずかしさもあり 何とかすぐ立ち上がろうとしたが 立ち上がれなかった しまった 一番恐れていたことが 起こってしまった 頭の中が真っ白になるかんじだった (頭の外は もともと 真っ白です)
左右から人々に抱きかかえられて 起き上がることができた 皆がしばし 私を見ていた 大丈夫ですか? 写真機は無事でしたか? ツアーに付属の写真屋さんが 転がっている水の容器の泥を拭いて渡してくれた 夢中で歩き出して見た 何とか歩を進めることができた 大丈夫なのか? 写真屋さんが肩を貸してくれた
かなり足が痛く 捻挫を起こしているようである  ここで厄介者になるわけには行かない がんばって歩いていると すこしなれて 前より痛くなくなってきた なんとかなりそうである