二刀流

白黒映画の時代 野球小僧 という映画があった その頃絶大な人気の灰田勝彦が主演でその主題歌も彼が唄っていた その歌詞の一節に 

♪野球小僧は腕自慢 すごいバッターで ピッチャーで♪

と言うところがあった あのころはまだ街中にかなりの空き地があり 草野球はよく少年たちがよく遊んでいた この草野球のスターと言うのが バッターをやらせてもピッチャーをやらせてもずば抜けている少年であった つまり草野球では二刀流が当たり前であった ところがプロ野球と言うと ピッチャーは打撃が下手であたりまえ ピッチャーは専門の選手であった

草野球の場合 運動神経が他より優れた子がいれば投げても打っても一応こなすので二刀流になることが多い

プロの場合 打撃と投球では使う筋肉が違うので ピッチャーは投げることに専心して練習を重ねテクニックを磨き 打者は打つことに専心する 近頃は先発投手 中継ぎ クローザーなどに分かれているくらいである この方が能率が良いからである

ところが大谷翔平と言う選手が現れた 投げて良し 打って良し の二刀流をやった見せた 最初は野球のコメンテータもプロ野球は 高校野球と違うのだから 大谷選手も投手で行くか打者で行くか決めた方が良い 二刀流などとお言いていると あぶはち取らずとか二兎を追うものとかと言われてる通り 成功しないだろうなどの意見がかなり多かった

野球の専門家の意見に反して大谷は大リーグでも二刀流が通じることを実証して見せた これはなぜなのだろう

草野球の理論を平行移動させてプロ野球に移動したとする そこには レベルの違う運動神経の選手がいた その選手は投げても打っても周囲とは違っていた つまり大谷選手は日本が生んだ大天才だったのだ 投げて良し 打って良し 走ってもよし というのは大谷選手の天与の能力で 努力すれば獲得できるという事をはるかにこえている このような大天才を大事にしたいものである

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*1:ここに脚注を書きます