ジェンダーギャップ

小学生であったころ 担任の先生が 君たち男の子は女の子をいじめてはいけない 女の子はやがて君たちの妻になる人たちだからだ この教訓は今でも覚えているという事は なるほどと印象が強く 感心したためだと思っている

この頃の教育は 男は強くなければならない つまらないことで めそめそするのは男らしくない つまり男は男らしく強く 女の子は女らしく優しく などと教育方針が男女より分かれていた 例えば手工という科目は 男の子は のこぎりや鉋で木工製品をつくるが 女の子は裁縫や手芸を習っていた

そのころは国の方針もあり やたらに日本男子たるものは云々といわれ 子供時代は男性であることが誇りの様に思っていたこともあったが 長じるにつれて これは大変だぞ 暮らしてゆくには女性のほうが楽なのではないのか とにかく 男性たるものは女性を大切に扱い保護しなくてはいけないという事は 観念として植え付けられていた この思想は今のジェンダーギャップの考えと相いれないが これはこれでそれほど悪い考えでもないと思えることがある

例えば日本は敗戦により 日本は一等国を目指していたが今や五等国になってしまったと日本人本人が自虐的に言うほど落ちぶれた それがいつの間にか世界第2の経済大国に成長する その原因の要因は日本人が会社人間と言われるほど会社のために働いたつまり後顧の憂いなく働いた 家庭のことは奥さんに任せっきりで仕事に熱中する夫がよくドラマなどに出てくる これは日本の縮図であった 

日本の男女差のランキングは世界で言うと120位だそうである つまり 今まで植え付けられた私の時代の考えは通用しなのである グローバルの時代 世界の趨勢に協調するべきであると思うが 無理に性急にしなくても これからは男性でも女性でも能力のある人は登用され やがてジェンダーギャップを感じなくなるようになるだろうと思うからである

日本は外圧によってかわってきたとよく言われるだが 外圧にノンコのシャーとした国もある 例えば北朝鮮 中国である 世界が非難ごうごうでも自説を曲げない 評判が悪く これを見習うことは全くないが 外圧を気にして あまり重視するのもいかがなもので 120位でもこれから徐々に変わりますから 見ていて下さいと言ってもいいと思う