不思議な蚊

戦前は日本の夏というと蚊がたくさんいて蚊取り線香や蚊帳は必需品であった 戦後 占領軍は蚊や蠅の多さに驚いて殺虫剤DDTやBHCを導入した それから徐々に蚊は減ってきたと思う しかし 今でも虫よけスプレーなどが売れていることを見れば蠅ほどは減っていない 特に私が今住んでいる介護所は緑道公園に面しているので木や草がたくさんあり蚊の住処となっているので蚊は依然として多い 網戸で蚊の侵入を防いでいるのだが 出入りの時は出口の戸を開けるので 待ち構えているのだろう 蚊が入ってくる しばらくすると手首などがかゆいので蚊に食われていることが分かる 背中がかゆくなることがある 蚊がシャツを通して吸血したことになる 

ある日 手の甲や掌がかゆい やはり2箇所が食われていていた 早速 かゆみ止めをぬる かゆみ止めは即刻効くものではないがしばらくするとかゆみが緩和される その時である 目の前を蚊のような虫が目の前を飛ぶ姿を見た 両手でパチンとやってみたが空振りであった さらばと蚊の去って行った方向にキンチョールを何回か吹き付けた そしてしばらくして忘れかけていた時パソコンラックの上に蚊の死骸がみ見つかった 死骸は拾ってつぶしてみた 私の予想では血を吸っているのだからその血が見られると思っていた ところが血は見られなかった 不思議だ 吸血した蚊と落ちていた蚊とは別ものなのか もう一つの解釈は 蚊は吸血するとき血をそのまま吸うのではなく先ず蚊の唾液を注射して唾液を混ぜることにより薄くなった血を吸う この唾液がアレルゲンとなりかゆさを引き起こすことを本で読んだような気がする 2か所食われている 蚊ははじめ針を刺して唾液を注入したが私が動いたので飛び去り 諦めきれない蚊は別のところを刺してみる 唾液を注入したところでまた私が動いたことで飛び去り吸血に至らなかった

なんだか 蚊をめぐってコロンボ気取りの推理をしてみたのだが実際はどうなのだろう しかし こう筋立てると 食われてかゆいのと 血を吸っていない蚊との説明は着く