世代交代

緑道公園のサクラは昭和８年に植えたものだそうである　すると今７６歳ということになる　ソメイヨシノの寿命は６０年という通説がある　それで　今年もかなりの本数のサクラが切られて　若いサクラと交換される　サクラの世代交代である
日本には天然記念物になっている　寿命の長いサクラがある　薄墨サクラは樹齢１５００年　神代サクラは２０００年である　なぜソメイヨシノは寿命が短いのであろう　一説にソメイヨシノは種から育てるのでなく　接木によって育てられる　つまりヤマザクラの台木にソメイヨシノを接ぐのである　最初ヤマザクラの根で育っているがだんだんソメイヨシノ自体の根の変わってゆく　この間に不具合が出来るらしい　そして　黴菌が侵入して幹の心を蝕んでゆく

切られた切断面を見ると　確かに中が腐朽が進んでいて　触るとおが屑のようにぼろぼろに崩れる　種から育てたものを使えばいいのだが　ソメイヨシノは　エドヒガンとオシマザクラの雑種で花は咲けども種は不妊で　どうしても接木となる　天然記念物のサクラは何れも単一種だそうである